娘が小学1年生の2月に病気になってから6年経ちました。1000個捨てるチャレンジに伴い、娘に関する物を改めて手に取り、見直し、処分することにしました。
11ヶ月しか使われなかったランドセル
家族で県外で行われたララちゃんランドセルの展示会に行って、どんな色やデザインの組み合わせがいいか見たり、背負ってみたりして、娘の好みにオーダーメイド注文した思い入れのあるランドセルです。
娘は明るいピンク色が大好きで、すぐにこの色に決めました。明るいピンクは6年間使うと汚れが目立ちそうだなぁと私はちょっと不安に思っていました。まさか1年も使わないで、しまっておくことになるなんて思ってもみませんでした。
中に娘の名前とお花が刺繍されています。
子供部屋のクローゼットにスペースがあるので特に気にせず置いてありました。今回手にとってみると、楽しかったことも思い出されますが、もうこれを背負って歩いていた娘も、「行ってきます!」と喋ることができた娘もいなくなってしまったなぁと、とても悲しくなりました。
私が娘のランドセルを気持ちよく手放した方法
ネットで検索して、偶然、NPO法人ワールドギフトのサイトに行きつきました。ここは寄付された支援物品を世界の貧困地域、学校、孤児施設、障害者施設などに届ける活動をしています。毎日インスタグラムやツイッターに海外の人たちが支援物品をもらって、喜んでいる写真がアップされています。
6年間使用されたランドセルはとても需要があることを知りました。メルカリで売ろうかな?とも思いましたが、この子供たちなら娘のランドセルをずっと大切に使ってくれるだろうなぁと思い、寄付することに決めました。
寄せ書きや名前が描いてあっても大丈夫、とのことでした。他にもおもちゃ、衣類、電化製品など、半分以上残っている鉛筆、ノートなどまで寄付の対象でした。
1000個捨てチャレンジで不要になった文房具、衣類、食器なども一緒に詰めて送りました。3辺合計130cmの段ボール2箱です。「今までありがとう!」と言いながら詰めました。いつかツイッターに娘のランドセルを持った子供の写真が載ったら嬉しいなと思います。
保育園の時から頑張っていた公文の宿題
娘が病気になる前、私はフルタイムで仕事をしていて、平日娘は近くの私の実家に帰り、おばあちゃんに勉強をみてもらっていました。勉強熱心なおばあちゃん(私の母)は娘を公文に通わせていました。娘は書くことも、算数も苦手で公文の宿題をするのに最初とても時間がかかっていました。
でも毎日コツコツ続けて、足し算もパッと答えが出るようになったり、ゆっくりですが成長していきました。その宿題の紙が段ボール2箱、納戸にしまってありました。
もう、字を書くこともできなくなりましたが、これをみると「こんなこともできていたんだ!」「本当はできる子だったんだ」という証明になる気がして、捨てられずにいました。
誰に証明する必要もないんですよね。むしろ、他の人に話すと「無理して勉強させられて、結局病気になって、意味がなかったね。かわいそうだったね。」という反応を感じました。
ホッチキスで留めてある3冊だけ取って、あとは紙ゴミリサイクルに出しました。
娘が小さい頃、着ていたお気に入りの洋服たち
サイズアウトするとメルカリで売ったり、寄付したりして処分していた子供服ですが、数枚取ってあるものがありました。
ハワイ旅行に行った時買った、カーターズの蟹柄の洋服上下セット、ちょっと大人っぽいベージュのワンピース、可愛い黄色のフリルのついたエプロンです。
今まで手に取ると、楽しかったハワイ旅行、まだ小さくて可愛らしかった、元気だった娘を思い出し、また衣装ケースにしまっていました。
でも、今回手に取ってみて、黄色いシミがあったり、もう着れないんだよね、ということを再確認したり。シミのあるものは処分し、綺麗なものは寄付しました。
過去に縛られず、今を生きる
楽しかった、娘が元気だった頃には戻れません。ものを手に取ると、当時のことを思い出しやすいです。楽しかったことと一緒に切ない気持ちもたくさん湧いてきます。ものがなくても思い出は心にあります。過去に縛られず、今を楽しんでいきたいと思いました。